マカオのカジノIR運営全6社の賃上げ発表が出揃う

 年初以来、マカオで統合型リゾート(IR)を運営する企業による今年(2024年)の賃上げ発表が相次いでおり、1月26日までにマカオ政府とカジノ運営コンセッションを締結する全6社の内容が出揃った。

 各社の賃上げ状況は下記の通り。(発表順)

・サンズチャイナ(1月4日発表)
3月1日付で税引き前の月額報酬が1万3000パタカ(日本円換算:約23.9万円)以下の場合に一律600パタカ(約1.1万円)を加算、それ以上の場合は一律2.5%アップ。

・メルコリゾーツ&エンターテインメント(1月5日発表)
4月1日付で非管理職について一律2.5%アップ。

・ギャラクシーエンターテインメントグループ(1月15日発表)
4月から月額基本給とチップ保証の合計が1万6000パタカ(約29.4万円)以下の場合に一律600パタカ(約1.1万円)を加算、それ以上の場合は一律2.5%アップ。

・MGMチャイナ(1月15日発表)
3月25日から月額報酬が1万6000パタカ(約29.4万円)以下の場合に一律600パタカ(約1.1万円)を加算、それ以上の場合は一律2.5%アップ。

・ウィンマカオ(1月17日発表)
3月1日付で非管理職の賃上げを実施し、月額報酬が1万6000パタカ(約29.4万円)以下の場合は一律600パタカ(約1.1万円)の加算、それ以上の場合は一律2.5%アップ。

・SJMリゾーツ(1月26日発表)
4月1日付で月額報酬が1万6000パタカ(約29.4万円)以下の場合に一律600パタカ(約1.1万円)を加算、それ以上の場合は一律2.5%アップ。

 マカオでは、昨年はアフターコロナ初年となり、インバウンド旅客数とカジノ売上の回復が進み、カジノIR運営企業の業績についても改善が進んだとみられる。

 なお、マカオでは農暦新年(旧正月)シーズンの臨時ボーナス支給(概ね月額報酬の1ヶ月程度)が恒例化しているが、全6社が支給を正式発表済み。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2020年7月本紙撮影

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