マカオ、2023年第4四半期工業輸出状況調査結果公表…向こう6ヶ月見通しは慎重

 マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況調査結果を公表。

 昨年第4四半期の主な輸出品は薬品、電子・電器、衣料品、たばこ・食品(食品系土産類)だった。

 調査回答メーカーの昨年第4四半期の受注は平均4.1ヶ月分で、前の四半期から0.8ヶ月分増加。内訳は薬品が6.3ヶ月でトップ。以下、衣料品製造業、その他非紡績品、電子・電気機器は、それぞれ4.4ヶ月、3.2ヶ月、2.4ヶ月。

 輸出先について、市場四半期別受注状況総合指数による輸出の見通しが比較的良好な市場はEUで、指数変動は19.3%。一方、米国は-43.7%とふるわなかった。

 向こう6ヶ月の輸出の展望についてはデータから慎重に転じた様子がうかがえた。ポジティブと回答したメーカーの割合が前の四半期から11.3ポイント下落の35.9%で、軽微な上昇が35.9%、顕著な上昇はゼロに。ネガティブとした割合は1.2ポイント上昇の52.8%で、軽微な下落が0.5%、顕著な下落が52.3%、顕著な変動なしが10.1ポイント上昇の11.3%。

 輸出活動における課題として、調査回答メーカーの73.0%が受注不足、57.5%が外地市場との価格競争の激化を挙げた。向こう3ヶ月の展望についても、58.1%が受注不足、57.1%が外地市場との価格競争の激化とした。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

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