マカオ司法警察局が電信詐欺対策ワークショップを地元銀行業界と合同開催

 マカオ司法警察は7月26日、近年マカオで電話やインターネットを使った詐欺事件が頻発し、昨年(2023年)の被害額が3.1億パタカ(日本円換算:約59億円)超に上るなど、市民の財産に対する重大な脅威となっているとし、被害者が銀行振込などを通じて巨額の金銭をやり取りしている状況を鑑み、前月から同月にかけて3回にわたって電信詐欺対策ワークショップを銀行業界と合同開催したと発表。

 3回のワークショップには、複数の銀行から113人の職員が参加したとのこと。同局から近年頻発している電信詐欺の手法の事例紹介のほか、前線の銀行員が顧客対応の中で詐欺被害を見抜く技法などについてレクチャーが行われたという。

 同局では、今回のワークショップが警察当局による詐欺対策への取り組みについて銀行員に理解を深めてもらうきっかけとなり、警察と銀行の協力によってセーフティネットを構築し、詐欺被害の蔓延阻止につなげていきたいとした。

マカオ司法警察局とマカオの銀行業界が合同開催した詐欺対策ワークショップの様子(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局が9月11日に公表した今年(2024年)7月の住宅及び商業物件向けローン関連統計…
  2.  マカオ治安警察局は9月10日、同月4日に路線バスの車内で乗り合わせていた30代地元女性へ痴漢行為…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)は同空港のオープンに合わせ、1994年9月13日に…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は9月10日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する取り締まりの一環…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業ギャラクシーエンターテインメントグループ(GEG)は9月1…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun