マカオ、2024年1〜9月のインバウンド旅客数が3割増の約2592万人に…コロナ前2019年同時期の85.8%

 マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は10月23日、今年(2024年)9月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

 今年1〜9月累計のインバウンド旅客数は前年同時期から30.1%増の2592万0914人(延べ、以下同)、2019年同時期と比較した回復率は85.8%に。日帰り旅客が42.8%増の1383万4674人、宿泊を伴う旅客が18.1%増の1208万6240人。平均滞在時間は0.1日短い1.2日で、宿泊を伴う旅客に限ると横ばいの2.3日に。

 国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、36.3%増の1821万7413人、全体に占める割合は70.3%。このうち「自由行」と呼ばれる個人観光旅行スキーム(Individual Visit Scheme=IVS)の旅客が20.4%増の925万7455人。第二の旅客ソースにあたる香港からの旅客は0.8%増の540万2071人、台湾からは81.9%増の62万3880人。中国本土、香港、台湾からのインバウンド旅客数の2019年の同月と比較した回復率はそれぞれ84.9%、97.2%、76.5%。

 国際旅客ソース(中国本土、香港、台湾以外から)は95.1%増の167万7550人、2019年同時期と比較した回復率は70.7%。このうち東南アジアでは、フィリピン(34万5537人)、インドネシア(12万7861人)、タイ(9万5108人)、シンガポール(7万4156人)がそれぞれが75.6%、33.6%、70.6%、61.6%増。さらに、マレーシア(11万7739人)については136.4%増。南アジアは、インド(7万7071人)が133.6%増。北東アジアについては韓国(34万1497人)、日本(9万3001人)で、それぞれ207.0%、102.6%増。

2024年と2023年、2019年のマカオの入境旅客数(インバウンド旅客数)推移比較表(図版:DSEC)

 今年9月のインバウンド旅客数は前年同月から9.9%増の252万8011人。コロナ前2019年同月と比較した回復率は91.4%。国際旅客が37.6%増の17万3614人に上り、2019年同月の92.7%まで回復。日帰り旅客が前年同月から15.6%増の130万8147人、宿泊を伴う旅客が4.3%増の121万9864人。平均滞在時間は0.1日短い1.3日。

 マカオでは昨年1月初旬からアフターコロナがスタートし、インバウンド旅客の急回復が進んだ。今年については、2019年との比較でどの程度まで回復が進むか、また政府が旅客ソースのダイバーシティ化を推進する目標を掲げ、各種施策を打ち出す中、国際旅客ソースの動向が注目点となる。

マカオの著名な観光名所のひとつ、世界遺産・セナド広場(資料)=2024年9月本紙撮影

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