マカオ、2024年通期のカジノ税収は約2兆円…前年から35%増

 このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、昨年通期(2024年1〜12月)の歳入は前年から15.8%増の1100億2311.7万パタカ(日本円換算:約2兆0326億円)で、年度予算執行率は107.6%だった。

 経常性収入に限ると29.8%増の1095億4252.0万パタカ(約2兆0237億円)で、年度予算執行率は107.4%。このうち、いわゆるゲーミング(カジノ)税収は35.0%増の881億2715.8万パタカ(約1兆6280億円)、年度予算執行率は105.4%。歳入に占めるゲーミング税の割合は80.1%に。

 歳出は8.2%増の942億6519.1万パタカ(約1兆7414億円)で、年度予算執行率は92.2%。

 財政収支は157億5792.6万パタカ(約2911億円)の黒字で、前年から100.8%増に。

 マカオの財政収支はコロナ禍にあった2020年から2022年とアフターコロナ初年にあたる2023年は数字上では黒字となったものの、主要財源であるゲーミング税の減収を受けて財政準備資産から補填した経緯があり、実質赤字だった。昨年については、アフターコロナでカジノ売上の回復が進む状況を受け、財政予算における年間カジノ売上目標を2160億パタカ(約3兆9904億円)、月平均180億パタカ(約3325億円)に設定して収支均衡を目指すかたちに。昨年通期のカジノ売上実績は目標を上回る2267.82億パタカ(約4兆1895億円)で、これを達成。なお、今年の年間目標は前年から11%引き上げの2400億パタカ(約4兆4337億円)、月平均200億パタカ(約3695億円)となっている。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2020年7月本紙撮影

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