台風6号がマカオをほぼ直撃…負傷者5人、カジノは営業継続

 7月20日午後2時頃、台風6号(国際名:ウィパー)が中心気圧960hPa、中心最高風速140km/hの規模でマカオの約30km圏を通過。ほぼ直撃を受けるかたちとなり、20日の日中にかけて激しい風雨にさらされた。

 台風警報シグナル(※)についても、20日午前4時に「8」、午前11時に「9」、午後0時30分に最高の「10」にそれぞれ引き上げられ、ようやく午後5時に「8」へ引き下げられ、午後9時から午後11時の間に3へ引き下げられる見通しとなっている。(※:香港・マカオの台風警報シグナルは低→高の順で1、3、8、9、10/8以上で交通機関等に影響が生じる)

 マカオ政府がまとめた被害状況報告によれば、20日午後6時までに台風6号の影響による負傷者数は5人、事故は143件(樹木・電柱等・建築物の倒壊43件、落下した看板・窓・庇等の除去91件、足場等の建設現場関連施設の落下7件、火事1件、エレベーター閉じ込め1件))、市内4ヶ所に設けられた避難所の利用者数は累計137人で、利用中は28人とのこと。目立った水害は発生していない模様。

 このほか、過去に台風警報シグナル9以上で臨時閉鎖となったこともあるカジノ施設について、今回は営業を継続する措置が講じられた。カジノ監理当局では、カジノ施設内のスタッフと客の安全確保及びカジノを臨時閉鎖した場合にスタッフと客が屋外に出てしまうリスクを考慮しての判断とし、運営会社に対してスタッフと客の休憩場所を用意するよう手配を求めたという。

台風6号の影響による倒木の除去作業にあたる警察官=2025年7月20日、マカオ・コタイ地区(マカオ市民防衛オペレーションセンター)

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