マカオ、著名ブランドの商標権侵害したビンロウ製品販売の2店舗摘発

 澳門海關(マカオ税関)は7月31日、著名ブランドのビンロウ(檳榔)と呼ばれる嗜好品の商標権侵害製品を販売したとして、小売品2店舗を摘発を実施したと発表。

 税関によれば、粤港澳(広東・香港・マカオ)商標権保護合同取り締まり作戦の一環としてマカオ各エリアにある小売店に対する巡回を強化して臨む中、マカオ半島新口岸エリアに所在する小売店2店舗において、偽物のビンロウ製品が販売されているとの通報があり、これをきっかけに内偵捜査を進めた後、同月30日に両店舗へ立入検査を実施し、商標権侵害が疑われるビンロウ製品200パック超、正規品の価格にして約2万9000パタカ(日本円換算:約54万円)相当を発見・押収するとともに、店舗の責任者1人と販売員2人の身柄を拘束し、税関本部へ移送。その後、関連するブランドの代理人による鑑定の結果、すべてが偽物であることが確認されたとのこと。両店では、上述の偽物のビンロウ製品を1パックあたり60〜200パタカ(約1120〜3730円)で販売していたという。

著名ブランドの商標権侵害したビンロウ製品の販売店に対する摘発時の様子=2025年7月30日(写真:澳門海關)

 税関は、上述の店舗の責任者のマカオ居民の男(34)、販売員のマカオ居民の女(42)、販売員の非マカオ居民の男(33)について、知的財産権法第292条(商標権侵害商品販売・流通)に触れるとして検察院送致するとともに、残る1店舗の責任者の行方と発見された商標権侵害製品の出どころについて追跡を進めていくとした。

 本件を受け、税関は商標権を侵害した偽物の販売は犯罪行為であり、経営者に対して取り扱いをしないこと、また見かけた場合は税関のホットラインに通報するよう呼びかけた。

著名ブランドの商標権侵害したビンロウ製品の販売店に対する摘発時の様子=2025年7月30日(写真:澳門海關)

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