マカオの銀行における国際業務割合が3四半期連続上昇…2025年2Q
- 2025/9/1 8:51
- 産業・経済
マカオ金融管理局は8月29日、今年第2四半期(2025年4〜6月)のマカオ国際性銀行業務統計を公表。
今年第2四半期のマカオの銀行業務全体に占める国際性業務割合は前四半期から上昇し、3四半期連続で上昇となった。今年6月末におけるマカオの銀行システム総資産に占める国際資産の割合は同年3月末から0.7ポイント上昇の84.5%に。国際負債の割合についても0.5ポイント上昇の81.3%に。
外貨はマカオの国際銀行業務における主要取引単位となっている。今年6月末における国際銀行資産と負債に占めるマカオパタカの割合は0.8%と0.7%。香港ドル、米ドル、人民元、その他外貨の国際資産に占める割合は30.8%、40.9%、21.8%、5.7%、国際負債に占める割合は41.6%、36.7%、16.2%、4.8%。
今年6月末におけるマカオの銀行の国際資産総額は前の四半期から2.5%上昇の2兆0862億マカオパタカ(日本円換算:約38.2兆円)。このうち対外資産は4.6%増の1兆6004億マカオパタカ(約29.3兆円)、マカオにおける外貨資産は4.1%減の4858億マカオパタカ(約8.9兆円)。国際資産の主要構成要素である外地銀行同業貸付は10.1%上昇の5625億マカオパタカ(約10.3兆円)。
今年6月末におけるマカオの銀行の国際負債総額は、3ヶ月前から2.2%上昇の2兆0079億マカオパタカ(約36.8兆円)。このうち対外負債は4.8%上昇となる1兆0483億マカオパタカ(約19.2兆円)、マカオにおける外貨負債は0.6%下落の9595億マカオパタカ(約17.6兆円)。マカオ特別行政区政府及びマカオ居民によるマカオの銀行への各種外貨預金が国際負債の主要な構成要素となっており、その今年6月末における残高は2.6%増の7662億マカオパタカ(約14.0兆円)。
マカオの国際銀行業務は主にアジアに分布している。今年6月末におけるマカオの銀行システムの対外資産のうち、対中国本土及び香港の債権が占める割合は36.7%及び23.8%。同時に、ポルトガル語圏諸国及び「一帯一路」周辺国家がそれぞれ0.5%及び13.9%。対外負債全体に占める対香港及び中国本土の割合は45.6%及び35.3%、ポルトガル語圏諸国及び「一帯一路」周辺国家が0.4%及び7.4%。
マカオ国際性銀行業務統計は国際決済銀行(BIS)が提唱する方法で作成されたもの。





















