日本旅客回復継続、25%増―6月マカオ入境旅客統計

マカオ政府統計調査局は7月23日、今年(2014年)6月の入境旅客数統計を発表。総数はのべ2,432,041人となり前年同月比5%増、うち日帰り旅客が1,297,678人で全体の53%を占めた。6月はイースター、労働節(メーデー)休暇後の閑散期にあたり、伸び率は落ち着いている。

今年6月の入境旅客の出身地別では、中国本土旅客が前年同月比9%増の1,597,289人(うち個人旅行者は11%増の672,405人)、省市別割合では広東省が667,052人、福建省が72,061人、湖南省が57,960人と多かった。旅客総数に占める中国本土旅客の割合は約66%。この他、台湾が85,350人、韓国が41,786人、日本が24,208人で、それぞれ12%、24%、25%増。一方、香港が8%減となる513,561人だった。なお、長距離地区では米国が15,317人と増加傾向となったが、オーストラリアが6,899人、カナダが4,422人、英国が3,908人で、それぞれ減少となった。

6月の旅客平均滞在時間は前年同月と同水準の1.0日、宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は1.9日、同日帰り旅行者は0.2日。

2014年上半期の累計入境旅客数は15,283,847人で、前年同期比8%増。そのうち日帰り旅客が総数の54%を占めた。中国本土、台湾、韓国、日本の旅客がそれぞれ15%、2%、18%、10%増、香港は6%減となっている。長距離地区では米国、オーストラリア、英国が増、カナダ、フランスが減。

2012年秋以降、日中関係の複雑化、それに伴う直行便の減便といったものに加え、マカオのホテル価格の高騰による他地域への顧客流出、昨今の円安傾向など複数の要因で日本人旅客の減少が続いてきた。2013年秋以降若干の回復傾向にあり、2月、3月は上昇し、4月に反落したが、5月に再び上昇に転じ、6月もその勢いを持続した。

マカオ外港フェリーターミナル(資料)―本紙撮影

マカオ外港フェリーターミナル(資料)―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…
  3.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土では5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴ…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は4月26日、今年第一四半期(2024年1〜3月期)の雇用…
  5.  マカオの公共路線バスで4月25日午前0時から中国本土版のアリペイ、香港版のアリペイ、マカオ以外の…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun