通貨供給量、預貸率ともに上昇—マカオ14年6月

マカオ政府金融管理局は8月5日、今年(2014年)6月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、前月に引き続き上昇したとする最新統計を発表。融資総額の伸びが預金総額を上回ったことから、総体銀行預貸率も上昇を継続。

【マネーサプライ】
流通貨幣が0.3%上昇、通知預金が1.6%上昇し、M1は前月比1.4%増。同時に、準通貨負債が2.2%の上昇となり、通貨供給量M2は前月比2.1%の増加で4,836億パタカとなった。昨年同月と比較してM1が14.4%、M2が22.0%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.0%で前月から0.1ポイント、前年から0.6ポイントそれぞれ下落、香港ドルの比重は49.4%で、前月から0.1ポイント増、前年から4.3ポイント下落。

【預金】
マカオ居民による預金は前月から2.1%増の4,739億パタカ。通貨別ではマカオパタカが2.8%、香港ドルが2.3%、その他外貨が1.2%のそれぞれ増。非マカオ居民による預金は前月から1.4%増の2,118億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は0.5%増の880億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比1.7%上昇の7,737億パタカとなった。このうち、マカオパタカと香港ドルの占める割合は18.4%、40.4%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月比3.0%増の3,085億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ28.0%と63.7%で、金額ベースでは864億と1,964億パタカ。対外部門への融資は前月比2.5%増の3,248億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.7%と21.6%で、金額ベースでは54億パタカと700億香港ドル。

【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は6月末時点で前月末と比較して0.6ポイント上昇の54.9%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.8ポイント上昇の81.9%。

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  2.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は5月3日、今年(2024年)4月の天気レビューを発表。 …
  3.  国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は5月3日にマカオで会見を開き、今年(2024年…
  4.  マカオ政府財政局(DSF)が5月2日に公表した最新統計によれば、今年(2024年)4月前半の住宅…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun