カジノ税収ゼロ成長前提でも財政黒字1兆円=マカオ政府15年予算案通過

マカオ政府の2015年予算案が12月17日に開かれたマカオ立法会全体会議で可決された。審議にかかった時間はたった10分強という異例のスピードだった。予算案の内容は、2015年の歳入は1547億パタカ(日本円換算:2兆2700億円)、歳出は837億パタカで(1兆2300億円)、財政黒字711億パタカ(約1兆400億円)を見込む。

マカオのカジノ経済が調整期に入った中、2015年予算案ではカジノ売上見込みを引き下げ、カジノ税収は2014年から据え置きとした。歳入は2014年と比較して0.7%増にとどまる。一方、歳出は公務員給与のベースアップ、公務員の増員などを含めて7.9%増。

また、2015年1月のマカオの財政準備金が3408億パタカ(約5兆円)となる見通し。

マカオ立法会全体会議で2015年度予算案が通過=12月17日(写真:GCS)

マカオ立法会全体会議で2015年度予算案が通過=12月17日(写真:GCS)

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