訪マカオ旅客2ヶ月連続前年割れ=1月、中国本土からの個人ビザ旅客減少目立つ

マカオ政府統計調査局は2月26日、今年(2015年)1月の入境旅客数統計を発表。総数は前年同月比1.5%減の246.6万人(のべ、以下同)で、このうち日帰り旅客が全体の55.9%を占める137.7万人。入境旅客の前年割れは2ヶ月連続となる。

1月の入境旅客の出身地別では、中国本土旅客が前年同月比1.2%減の167.0万人(うち個人ビザ旅客は8.1%減の76万5323人)、省市別割合では広東省が70万6569人、福建省が7万3164人、湖南省が6万5565人と多かった。旅客総数に占める中国本土旅客の割合は67.7%。その他では、韓国が16.3%の大幅増となる6万8791人だった一方、香港が47万3200人、台湾が7万6983人、日本が2万1890人で、それぞれ4.2%、1.1%、14.9%減。なお、遠距離地区では米国が1万3532人、オーストラリアが1万90人、カナダが5391人、英国が3829人で、いずれも減少となった。

1月の旅客平均滞在時間は前年同月から0.1日マイナスの0.9日、宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は1.9日、日帰り旅行者は同0.2日。

2月25日にマカオ旅遊局が発表したデータによると、ピークシーズンとなる旧正月連休中の入境旅客数は、元旦にあたる2月19日から新年6日目までの6日間の統計で、全体が2.91%増、中国本土旅客に限ると4.9%増だったという。

昨年の訪マカオ旅客総数は前年比7.5%増の約3150万人。このうち、中国本土旅客は14.1%増の約2100万人で、全体に占める割合は67%だった。

なお、マカオのカジノ売上については昨年(2014年)6月から今年1月まで8ヶ月連続で前年割れとなっている。昨年の通期カジノ売上は前年比2.6%減となる3515億2100万パタカ(日本円換算:約5兆2500億円)で、2002年にマカオのカジノライセンスが対外開放されて以来初めての前年割れを記録した。

中国本土からマカオへの陸路の玄関口、關閘イミグレーション施設の入境審査場(資料)=2月21日(写真:GCS)

中国本土からマカオへの陸路の玄関口、關閘イミグレーション施設の入境審査場(資料)=2月21日(写真:GCS)

 

中国本土との陸路の玄関口となるマカオ半島北部の關閘イミグレーション到着ゲート=2月21日(写真:GCS)

中国本土との陸路の玄関口となるマカオ半島北部の關閘イミグレーション到着ゲート=2月21日(写真:GCS)

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