香港・マカオ、経済の先行きに悲観的な見方広がる=消費者信頼感指数下落

中国本土、香港、マカオ、台湾で4月8日、相次いで今年(2015年)第1四半期の消費者信頼感指数が発表された。直前四半期との比較では、香港とマカオで軽微な下落、中国本土と台湾で軽微な上昇となった。

マカオの日刊紙「澳門日報」が4月9日付紙面で報じた。消費者信頼感指数は最小が0、最大が200となり、100以下の場合が信頼感不足と定義されている。今年第1四半期に100ポイントを上回ったのは中国本土の104.3のみ。マカオが85.4、香港が83.8、台湾が87.6と、いずれも100を下回った。

マカオの調査を担当したマカオ科学技術大学持続的発展研究所によると、マカオでは昨年(2014年)6月から始まったカジノ売上の前年割れが長引いており、経済の先行きに対する消費者マインドが「慎重」から「悲観的」に移行しつつあるという。今年第1四半期の調査で、地元経済に対する信頼感指数が12四半期ぶりに100を割り込む99.35となったほか、雇用に対する信頼感についても直前四半期から6.36%下落するなど、これまでの楽観ムードが減退しているという。

香港については、昨今の中国本土旅客の減少による観光業、小売業への影響が要因とみられる。

カジノ施設が建ち並ぶマカオ半島新口岸エリアの町並み(資料)—本紙撮影

カジノ施設が建ち並ぶマカオ半島新口岸エリアの町並み(資料)—本紙撮影

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