マカオのカジノ経済低迷、治安面には影響見られず

マカオ政府保安庁の黄少澤長官は4月9日、マカオのカジノ経済の低迷が続いている中、特に犯罪が増えているといった兆候は見受けられないとの認識を示した。マカオのカジノ売上は昨年(2014年)6月から今年3月まで10ヶ月連続でカジノ売上が前年割れとなっている。

黄長官は同日マカオ立法会で行われた保安分野に関する姿勢弁論会の中で「今回のカジノ経済の低迷により、ギャングらの抗争が多発した返還(1999年)前のような治安状況に逆戻りするのではないかと懸念する市民もいるようだが、現時点ではこれに伴う犯罪数が増加したという事実はない」と語っている。

保安庁が今年2月に公表した昨年の統計によると、同年のマカオの犯罪立件数は1万4016件で、前年比2.4%の微増だった。

マカオ立法会施政弁論会で演説を行う黄少澤マカオ保安庁長官(写真中央)=4月9日(写真:GCS)

マカオ立法会施政弁論会で演説を行う黄少澤マカオ保安庁長官(写真中央)=4月9日(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月7日、非マカオ籍の男性ギャンブラーへ賭博用途のカネを高利で貸し付けた上、返…
  2.  マカオでは、台風11号(国際名「ヤギ」)の接近による影響で、9月5日午後10時から6日午後2時ま…
  3.  マカオでは、9月5日から6日かけて超大型の台風11号(国際名「ヤギ」)が接近し、激しい風雨に見舞…
  4.  マカオ経済の屋台骨となっているのが、カジノを主としたゲーミング(ギャンブル)産業だ。マカオにはカ…
  5.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオで無資格にも関わらず薬剤の注射による美容医療行為に従事したとし…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun