マカオのカジノ経済低迷、治安面には影響見られず

マカオ政府保安庁の黄少澤長官は4月9日、マカオのカジノ経済の低迷が続いている中、特に犯罪が増えているといった兆候は見受けられないとの認識を示した。マカオのカジノ売上は昨年(2014年)6月から今年3月まで10ヶ月連続でカジノ売上が前年割れとなっている。

黄長官は同日マカオ立法会で行われた保安分野に関する姿勢弁論会の中で「今回のカジノ経済の低迷により、ギャングらの抗争が多発した返還(1999年)前のような治安状況に逆戻りするのではないかと懸念する市民もいるようだが、現時点ではこれに伴う犯罪数が増加したという事実はない」と語っている。

保安庁が今年2月に公表した昨年の統計によると、同年のマカオの犯罪立件数は1万4016件で、前年比2.4%の微増だった。

マカオ立法会施政弁論会で演説を行う黄少澤マカオ保安庁長官(写真中央)=4月9日(写真:GCS)

マカオ立法会施政弁論会で演説を行う黄少澤マカオ保安庁長官(写真中央)=4月9日(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun