人口約68万人のマカオ、2022年1Qの自殺による死亡者は28人…前年同時期から18人増

 マカオ政府衛生局は5月6日、今年第1四半期(2022年1〜3月)の自殺死亡モニタリング結果を公表した。

 今年第1四半期のマカオにおける自殺による死亡者数は28人(男性14人/女性14人、年齢23〜91人)で、昨年第4四半期から6人増、昨年同時期から18人増。内訳はマカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)が25人、非マカオ居民が3人。データ分析によれば、自殺に至ったとみられる主な要因として、慢性疾患または身体の問題、精神疾患、ギャンブル、経済的な問題等があったという。

 衛生局では、新型コロナの流行が2年以上にわたって続き、近隣地区における再流行も相次いでいることから、市民が不安、焦り、プレッシャーから容易に逃れられず、健康的な生活リズムを崩す場合があると指摘。市民に対して周囲に気を配ってほしいとした上、特に慢性疾患を抱えている人や高齢者、メンタル面で困っている人に対して、専門家のサポートを受けられるよう積極的に働きかけてほしいと呼びかけた。

 マカオ各地にある衛生局管轄下の公立クリニックにメンタルヘルス外来が設けられているほか、同局の協力先である複数の地域コミュニティ及び社会福祉団体との協力による無料カウンセリングサービスを提供している。

 なお、昨年(2021年)通期の自殺による死亡者は60人で、対前年2割超の減だった。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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