珠江河口周辺水域のピンクイルカ2千頭超に=環境改善で大幅増

中国広東省海洋・漁業局の調査レポートで、昨年(2015年)の珠江河口周辺(広東省、香港、マカオ一帯に広がる海域)におけるピンクイルカ(中華白海豚、日本語名:シナウスシロイルカ)の累積識別数量が2060頭に達し、2011年の1500頭から大幅に増えたことが明らかになった。

レポートによれば、昨年、同局の観測チームの出航回数は74日、総航行距離は7300キロで、378のピンクイルカ群れが目撃されたとのこと。また、広東省沿岸海域の水質は9割が清潔または比較的清潔の基準に合致するなど大部分が良好だったといい、ピンクイルカの識別数量増は環境の改善を象徴しているとの認識を示した。

ピンクの生息域は主にインド洋から太平洋沿岸で、中国では長江以南の沿岸部、特に広東省の珠江口、雷州半島東側、広西チワン族自治区の三娘湾で比較的大きな群れが目撃されている。

中山大学海洋学院の研究チームが珠江河口周辺で撮影したピンクイルカの群れ=2014年(写真提供:マカオ民政総署)

中山大学海洋学院の研究チームが珠江河口周辺で撮影したピンクイルカの群れ=2014年(写真提供:マカオ民政総署)

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