マカオの19年2月新規住宅ローン承認額約251億円…前月から58.8%減=直近3ヶ月平均でも15.2%減の約455億円

マカオ政府金融管理局が4月11日に発表した今年(2019年)2月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けは4ヶ月ぶり、商業不動産向けは3ヶ月ぶりにそれぞれ下落に転じた。

今年2月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から58.8%減となる18億2000万マカオパタカ(日本円換算:約251億円)。対前月では4ヶ月ぶりの下落。このうち、97.8%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から58.9%減となる17億8000万マカオパタカ(約245億円)。また、非居民向けについても55.3%減の4000万マカオパタカ(約6億円)にとどまった。直近3ヶ月でみると、昨年12月から今年2月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は33億マカオパタカ(約455億円)で、昨年11月から今年1月との比較で15.2%減。

なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から71.3%減の3億8000万マカオパタカ(約52億円)で、マカオ居民向けが94.4%を占めた。前年同月比では40.8%増。

新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から47.9%減となる30億マカオパタカ(約414億円)。対前月で3ヶ月ぶりの減。このうち、96.8%を占めたマカオ居民向けは49.4%減となる29億マカオパタカ(約400億円)に。一方、非居民向けは増加となり、9500万マカオパタカ(約13億円)。昨年12月から今年2月の月次平均値は48億マカオパタカ(約662億円)で、昨年11月から今年1月との比較で1.3%増。

今年2月末時点の住宅ローン融資残高は前月からほぼ横ばい、前年同月から4.0%増となる2180億マカオパタカ(約3兆0051億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は92.8%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月からほぼ横ばい、非居民については0.4%減。

商業物件向けローン融資残高は前月からほぼ横ばい、前年同月から4.0%増となる1962億マカオパタカ(約2兆7046億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が93.4%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月からほぼ横ばい、非居民は0.6%減。

今年2月末締めの住宅ローン延滞率は0.17%で、前月から0.01ポイント上昇、前年同月から0.05ポイント下落。商業物件向けローン延滞率は0.17%で、前月から0.02ポイント、前年同月から0.02ポイントのそれぞれ上昇だった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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