マカオ、労働節ホリデー4日間の出入境者数243万人超

中国本土で4連休(5月1〜4日)となる労働節ホリデー(五・一假期)シーズンは年間延べ約3580万人(昨年実績)のインバウンド旅客を誇るアジア有数の観光都市マカオにとって年に複数ある多客期のひとつに数えられる。

出入境管理を担当するマカオ治安警察局は5月6日、労働節ホリデー4日間の出入境関連統計を公表。総出入境者数は約243万人(延べ、以下同)、インバウンド旅客数に限ると63.6万人に上った。また、5月2日の単日出入境旅客数が65.5万人で、今年(2019年)春節(旧正月)3日目に記録した過去最多記録に次ぐ数字だったとのこと。

往来のピークは最初の3日間(5月1〜3日)で、出入境者数は合計189.4万人となり、前年同時期(2018年4月29日〜5月1日)から17.8%増。最も出入境者数が多かったイミグレーション施設は138万人を記録したマカオ半島北部にある關閘(通称:ボーダーゲート)。その他では、コタイが19.3%増の14万人、マカオ国際空港が21.5%増の6.7万人、開通後初の労働節ホリデーを迎えた港珠澳大橋が12.7万人。

治安警察局では、通関をスムーズにするため各イミグレーション施設において出入境審査窓口を増やして対応したほか、観光名所周辺や幹線道路における巡回を増やして秩序維持にあたり、5月1〜3日かけて世界遺産・聖ポール天主堂跡周辺での交通規制も実施したとのこと。このほか、5月1〜4日の悪質タクシー検挙数は125件で、ぼったくりと乗車拒否が全体の95.2%を占めたという。

労働節ホリデー期間中に聖ポール天主堂跡周辺で実施された交通規制の様子(写真:マカオ治安警察局)

労働節ホリデー期間中に聖ポール天主堂跡周辺で実施された交通規制の様子(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…
  2.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土では5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴ…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は4月26日、今年第一四半期(2024年1〜3月期)の雇用…
  4.  マカオの公共路線バスで4月25日午前0時から中国本土版のアリペイ、香港版のアリペイ、マカオ以外の…
  5.  近日、マカオを含む中国華南の珠江デルタ地域では大雨が続いている。  マカオ政府海事・水務局…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun