マカオの2019年医療統計公表…病床使用率3.9ポイント上昇の78.3%、人口1000人あたりの医師数は2.7

 マカオ政府統計調査局は6月4日、昨年(2019年)の医療統計を公表。

 2019年のマカオにある入院設備を持つ5つの病院の病床数は前年から24床増の1628床だった。通期の入院患者数は3.9%増の6.2万人(延べ、以下同)で、平均入院日数は0.2日延び7.4日に。病床使用率は3.9ポイント上昇の78.3%となった。

 外来受診者数は5.8%増の189.2万人。内科外来が全体の16.5%を占める31.2万人で最も多く、次いで理学療法・リハビリ科の13.3%の25.2万人。

 救急外来サービス受診者数は5.2%増の48.9万人。このうち、マカオ半島の救急サービス受診者は5.9%増の38.3万人、タイパ島についても3.0%増の10.7万人。手術件数は6.3%増の2.0万件、このうち眼科手術が40.4%増の3997件となり、2年連続で40%を上回った。

 一次医療サービスを提供する公立及び私立のクリニック等の施設数は716軒で、受診者数は4.5%減の411.2万人。公立クリニックに限ると4.7%増の93.9万人だった。

 病院及びクリニックにおける予防接種数は9.5%増の41.6万本。このうち16.1万本がインフルエンザワクチンだった。

 献血協力者数は3.9%増の1万5441人。このうち初回が3369人。

 衛生局のアドミニストレーション資料をベースにしたマカオの医師数は3.1%増の1808人、看護師数は1.1%増の2491人。人口1000人あたりの医師比率は2.7、看護師比率は3.7。

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

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