マカオのジャイアントパンダ「心心」が13歳の誕生日迎える…先月4歳になった双子の母親

 マカオ・コロアン島の石排灣郊野公園内にあるマカオジャイアントパンダパビリオンでは、1組のつがい(オスの開開/Kai Kaiとメスの心心/Xin Xin)、2016年6月26日に誕生した双子(いずれもオスで健健/Jian Jianと康康/Kang Kang)の4頭のジャイアントパンダが飼育、展示されている。

 同館を管轄する市政署(IAM)は心心の13歳の誕生日にあたる7月5日のランチタイムに館内で祝賀イベントを開催。飼育スタッフが心を込めて作ったという植物繊維を使って作られたケーキ型の特製シャーベットがプレゼントされ、抽選で選ばれ参加した地元の親子連れらから祝福された。なお、先月の健健と康康の4歳の誕生日は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防疫対策の観点から見送りとなったが、7月に入ってようやく恒例行事が復活したかたちだ。次に誕生日を迎えるのは開開で、8月24日に12歳を迎える。誕生日イベントについても開催予定とのこと。

 IAMによれば、心心の体重は前年同時期から18kg増の125kgで、健康状態は良好とのこと。この日プレゼントされたシャーベットケーキも美味しそうに平らげ、イベント参加者を賑わせた。

 心心は開開とともに2014年12月にマカオ返還15周年を記念して中国中央からマカオへ贈られることが決まったもので、2015年4月30日に四川省のパンダ保護研究センターからマカオへ空路到着し、同年6月1日からマカオジャイアントパンダパビリオンで一般公開がスタートした。心心にとって今回がマカオで迎える6回目、母として5回目の誕生日となった。

 マカオジャイアントパンダパビリオンでは、基本的に4頭すべてを展示している。入館料は10パタカ(日本円換算:約135円)で、世界で最も安価でパンダを見学できる施設のひとつとして人気を博している。

13歳の誕生日迎えた「心心」=2020年7月5日、マカオジャイアントパンダパビリオン(写真:IAM)


マカオジャイアントパンダパビリオンで開催された「心心」のバースデーイベントの様子=2020年7月5日(写真:IAM)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ貿易投資促進局(IPIM)は4月24日、マカオにおけるMICE誘致状況のアップデートを明ら…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  アフターコロナ初年となったマカオの昨年(2023年)通期のカジノ売上(粗収益、Gross Gam…
  4.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオのイーストスクエアで4月24日、…
  5.  マカオ治安警察局は4月24日、同月22日に路線バスの車内で乗り合わせていた20代の女性の臀部に下…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun