マカオ、輸入の増加傾向維持…2022年3月対外商品貿易統計

 マカオでは世界規模の新型コロナウイルス感染症流行の影響により2020年2月頃から経済活動の縮小が続く。ただし、同年第3四半期から段階的にマカオと中国本土の間の往来制限が緩和され、以降は特に輸入について増加傾向が続いている。

 マカオ政府統計調査局は4月29日、今年(2022年)3月の商品貿易統計を公表。

 今年3月の貨物輸出総額は前年同月から10.6%増の14.3億パタカ(日本円換算:約230億円)。再輸出が12.4%増の12.7億パタカ(約204億円)に上り、このうちコスメ・スキンケア用品と非ダイヤモンドネックレスがいずれも1.3倍増。マカオ製の商品の輸出については1.6%減の1.6億パタカ(約26億円)で、このうちペストリーが47.5%減。商品輸入総額は22.3%増となる138.8億パタカ(約2233億円)で、このうちコスメ・スキンケア用品と食品・飲料が49.2%、41.4%のそれぞれ増だった一方、カジノ用品と香水は32.5%、24.4%のそれぞれ減。単月の商品貿易赤字は124.5億パタカ(約2003億円)。

 今年1〜3月累計の輸出総額は前年同時期から12.3%増の38.8億パタカ(約624億円)で、内訳は再輸出が11.4%増の33.7億パタカ(約542億円)、マカオ製の商品が18.5%増の5.0億パタカ(約80億円)。輸入総額は30.5%増の384.8億パタカ(約6183億円)。商品貿易赤字は85.7億パタカ(約1377億円)増の260.3億パタカ(約4183億円)。

 今年1〜3月の輸出先別は、香港が31.0億パタカ(約498億円)、米国が1.5億パタカ(約24億円)、EUが5208万パタカ(約8.4億円)で、それぞれ20.7%、13.4%、9.2%増。中国本土は35.0%減の2.8億パタカ(約45億円)。品目別では、紡績品・衣類が40.2%増の4.6億パタカ(約74億円)、非紡績商品が9.4%増の34.2億パタカ(約550億円)。

 輸入品の原産地別では、EUが143.6億パタカ(約2308億円)、中国本土が110.1億パタカ(約1769億円)で、それぞれ49.4%、10.1%増。輸入元別では、香港が37.9%増の335.4億パタカ(約5387億円)、中国本土が5.6%減の37.2億パタカ(約597億円)。品目別では、消費財が34.0%増の285.5億パタカ(約4585億円)。このうちコスメ・スキンケア製品が62.2億パタカ(約999億円)、食品・飲料が41.0億パタカ(約658億円)、ゴールド製ネックレスが29.8億パタカ(約479億円)で、それぞれ101.0%、29.9%、56.6%増。また、携帯電話40.6億パタカ(約652億円)、燃料・潤滑油14.2億パタカ(約228億円)がそれぞれ25.8%、17.0増。建築資材は6.9%減の6.2億パタカ(約100億円)。

 今年1〜3月の対外商品貿易総額は前年同時期から28.6%増の329.4億パタカ(約5290億円)。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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