マカオ、次期カジノライセンスの競争入札が明日スタート…最大6枚、最長10年間

 マカオの次期カジノ経営コンセッション(カジノライセンス)の競争入札が明日(7月29日)からスタートする。入札期間は48日間で、締切日は9月14日。

 コンセッション期間は最長10年、ライセンスは最大6枚となっている。

 当局は選定基準について、(中国本土以外の)海外からの誘客計画、運営経験、マカオ経済にメリットをもたらすカジノ及び非カジノプロジェクトへの投資計画、カジノ施設内における違法行為に対する監視・予防策、社会的責任の履行のほか、(再入札に向け改正を行った)ゲーミング法に規定された国家安全要件との符合を考慮するとした。

 カジノ経営コンセッション競争入札委員会主席の張永春マカオ政府行政法務庁長官は7月28日午後の会見で、マカオ経済を支える産業を健全に発展させるため(現行ライセンスの延長ではなく)再入札を行うとし、非カジノ要素及び海外客の開拓を重要評価基準とすることでマカオ経済の多元化につながるほかり、事業者はマカオローカルの就業市場の安定と昇進機会の保証といった一層の社会的責任を果たすことが求められると述べた。なお、基準を満たさない場合、必ずしも6枚のライセンスすべてを付与するわけではないとの考えを示した。

 委員会では、審査を経て年内にも事業者を確定し、来年(2023年)1月1日から新ライセンス下でのカジノ運営に移行できる見込みとしている。

 現在カジノライセンスを持つのは6つの事業者で、今年12月末に契約期間が満期を迎えるが、いずれも次期ライセンスの入札へ参加する意向を示している。

マカオカジノ経営コンセッション競争入札委員会による会見の様子。右から2人目の登壇者が張永春主席=2022年7月28日(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アフターコロナ初年となったマカオの昨年(2023年)通期のカジノ売上(粗収益、Gross Gam…
  2.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオのイーストスクエアで4月24日、…
  3.  マカオ治安警察局は4月24日、同月22日に路線バスの車内で乗り合わせていた20代の女性の臀部に下…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…
  5.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun