マカオ、新型コロナ隔離検疫用ホテル発端のクラスターが拡大…累計12人に

(2021/10/09 10:40 配信)

社会・政治

 9月下旬以降、マカオでは新型コロナの市中感染確認例が相次いでいる。隔離検疫用ホテルを発端とした変異株(デルタ株)のクラスター。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは10月9日未明、新たに2人の感染確認があったと発表(第76、77例)。いずれも隔離検疫用ホテルクラスターの関連事案とのこと。

 これまでのマカオにおける新型コロナ感染確認は累計77人となった。このうち隔離検疫用ホテルクラスター関連に限ると12人。拡大に至る経緯は下記の通り。

 9月18日にトルコからシンガポール経由で空路マカオへ到着し、タイパ島のマカオ国際空港近くにある隔離検疫用ホテルで検疫を受けていたマカオ居民の男性が24日未明に感染確認(第64例)された後、24日夜から28日夜にかけて、警備員の男性6人が相次ぎ感染確認(第65、66、68、69、70、71例)された。第65、66例の患者が勤務中にマスクを正確に着用せずに(鼻と口を防護していない状態)第64例の患者との接触があったことがわかっており、更衣室で他の警備員に伝播したものとみられる。(*第67例は本件とは無関係の輸入性感染確認例)

 続いて、10月4日午前から5日午前にかけて、マカオ半島北部の高士徳エリアにある内装工事現場に出入りしていた4人の感染確認が相次ぎ(第72、73、74、75例)、当初は感染経路不明とされた。その後の衛生当局によるウイルスゲノム解析の結果、内装工クラスターの患者4人と隔離検疫用ホテルクラスターの6人はいずれも100%相似のデルタ株感染で、感染源が同じであると特定。また、疫学調査の結果、両グループの各1人(66例と74例)が9月24日に同じ路線バスに14分間乗り合わせ、車内カメラの映像から位置が近く、同じ手すりを掴んでいたという接点の存在が判明した。

 10月9日未明に感染確認された2人の患者は、いずれも第75例のベトナム人女性患者から伝播とみられ、同住の中国本土出身の内装工の男性(第76例)、友人のベトナム人ホームヘルパーの女性(第77例)。第76例の患者は10月4日に密接接触者として隔離検疫の対象とされ、検疫中に受けた4回目の検査で陽性、第77例の患者についても5日に隔離検疫の対象とされ、5回目の検査で陽性となり、それぞれ感染確認に至ったもの。なお、第75例の患者は就労許可を所持していなかったことも明らかとなっており、物議を醸している。

 このほか、マカオでは9月25日午後3時から、10月4日午後9時から、それぞれ72時間にわたって全市民及びマカオ滞在中の旅客を対象としたPCR検査が展開されており、結果は全員陰性だった。

 目下、マカオ各所で局地ロックダウン(閉塞管理)が実施されているほか、患者の密接接触者及び二次接触者、患者と同じ空間に居合わせた人など、多くが隔離検疫の対象とされている。複数回の検査を経て陽性となる場合もあることから、今後もしばらく余談を許せない状況が続きそうだ。

マカオ市政署(IAM)による第75例の患者の住居周辺の消毒作業の様子(資料)=2021年10月5日(写真:IAM)

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