マカオの2025年9月貨幣・金融統計公表…ローカルの預金残高が2ヶ月ぶり増に
- 2025/11/6 8:51
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は11月5日、今年(2025年)9月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から0.2%上昇、通知預金は4.1%下落となり、M1は2.9%減。また、準通貨負債は0.4%増。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は0.1%上昇の8361億マカオパタカ(日本円換算:約16兆0202億円)に。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが32.1%、香港ドルが44.3%、人民元が6.4%、米ドルが14.8%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は0.1%増の8147億マカオパタカ(約15兆6102億円)で2ヶ月ぶり増、非居民による預金残高についても3.5%増の3498億マカオパタカ(約6兆7024億円)。公共部門の銀行システムへの預金残高は3.2%増の2279億マカオパタカ(約4兆3667億円)となり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は1.4%増の1兆3923億マカオパタカ(約26兆6773億円)で3ヶ月ぶり増に。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.2%、44.8%、8.2%、25.7%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.2%減の5010億マカオパタカ(約9兆5995億円)。対外民間部門への融資は1.6%増の5202億マカオパタカ(約9兆9674億円)。銀行システムの総融資額は0.7%増の1兆0212億マカオパタカ(約19兆5668億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ21.9%、43.4%、12.1%、19.3%。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年9月末時点で前月末から0.4ポイント下落の48.1%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.5ポイント下落の73.3%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ62.5%、57.3%水準。このほか、不良債権比率は前月から横ばいの5.4%。























