マカオ、週次の歩行者による道路横断違反の検挙数は44件…7週連続2桁維持
- 2025/11/2 8:51
- 社会・政治
マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者の禁止場所や赤信号での道路横断行為が目立っており、交通事故リスクの増大につながる懸念から大きな社会的関心事のひとつとなっている。
マカオ治安警察局は10月31日夜、同局として道路安全維持へ取り組み、歩行者の違反行為に起因する交通事故の減少を目的としたマカオ各所で監察及び違反行為に対する取り締まりを継続する中、直近1週間(10月20日から26日まで)で歩行者による道路横断違反を44件検挙したと発表。前週から27件減(38.0%減)で、4週連続減、また7週連続で2桁を維持した。
同局が週次の取り締まり状況を定期的に発表するようになった一昨年(2023年)年9月18日以降、週次の検挙者数は昨年(2024年)4月15日から28日まで、6月3日から9日まで、8月12日から10月13日まで、11月4日から12月22日まで、今年1月27日から2月2日まで、7月14日から20日まで、9月8日から10月26日までの計26週間を除いて3桁が常態化。
なお、同局公表の最新統計を参照すると、今年1〜9月累計の違法道路横断検挙件数は前年同時期から6.04%増の6546件、歩行者が絡む交通事故件数は20.22%増の446人に上っている。

同局では、アフターコロナで文化や習慣が異なるインバウンド旅客やマカオ域外からの労働者の数が回復する中、パトロール及び取り締まりのほか、違反頻発地点への大型標識の設置やSNSへのマカオの交通ルールに関する啓蒙動画掲載といった周知策を講じるなどの対策を講じている。このほか、10月17日には違反横断者が目立った友誼大馬路の一部に新たな歩行者用ルートが開通し、歩行者が大回りを余儀なくされる状況が改善されたことで、違反減が期待されている。
同局によれば、マカオの道路交通法の規定により歩行者は横断歩道など適切な横断用表示のある場所で道路を横断することが求められ、また信号機のある場所では信号の指示に従う必要があり、付近50メートル以内に横断表示のある場所がないところでは車両の通行に影響がない場合に最短距離での横断できるとしたほか、道路使用者は交通を阻害してはならず、他の道路使用者の安全や利便性に影響を及ぼしてならないとし、違反した場合は300パタカ(日本円換算:約5770円)の罰金が科されるとのこと。
同局は歩行者に対し、自身及び他の道路使用者の安全な通行を確保するため、不適切な道路横断や交通阻害行為をせず、必ず横断歩道や歩道橋等といった道路横断設備を使用すること、また運転者に対しても路面状況に留意し、安全な車間距離とスピードを保ち、人と車で譲り合い、共に安全な道路環境作りを進めるよう繰り返し呼びかけを行っている。






















