第41回マカオ国際マラソン開催概要発表…コロナ禍でも開催継続=一般参加枠は前年同の1.2万人分

 マカオの冬の名物イベントとして知られる市民参加型マラソン大会「マカオ国際マラソン」。新型コロナの影響が長期化し、マカオでは依然としてゼロコロナ政策が堅持される中だが、今年の第41回大会は(2022年)12月4日の開催を予定しているとのこと。大型スポーツイベントとしては、マカオグランプリと並んでコロナ禍でも開催を継続している。

 大会主催のマカオ政府体育局、マカオ陸上競技総会は9月21日、開催概要発表記者会見を行った。前回と同じくフルマラソン、ハーフマラソン、ミニマラソンの3部門を設定。スタート、ゴール地点は各部門ともタイパ島のマカオ・オリンピック・スポーツセンター・スタジアムで、フルマラソンとハーフマラソンではカルヴァーリョ総督大橋(マカオ・タイパ大橋)を渡ってマカオ半島に入り、世界遺産・媽閣廟前を通り、西灣大橋を渡って再びタイパ島へ戻るコースを予定しており、スタート時間はフルマラソンとハーフマラソンが午前6時、ミニマラソンが午前6時15分とのこと。コース、スタート時間とも前回同様。

 エントリーはフルマラソンとハーフマラソンが10月8日午前9時、ミニマラソンが10月9日午前9時からイベント公式ウェブサイト及び新設の「マカオマラソンアプリ」を通じて「先着順」で受け付ける。前回に続いてオンラインエントリーのみとなる。一般参加の定員については合計1万2000人分で、内訳はフルマラソン1400人、ハーフマラソン4800人、ミニマラソン5800人。いずれも前回同様。

 また、新型コロナ防疫対策として、参加要件に開催日の14日前まで(11月20日以前)に新型コロナワクチンの2回接種完了していること、開催日時点で有効な新型コロナPCR検査陰性証明を提示できることが盛り込まれ、すべての参加者にマカオの伝染病予防・治療法の規定を遵守するよう求めるとした。こちらについても前回と同様。

第41回マカオ国際マラソン開催概要発表記者会見=2022年9月21日(写真:マカオ政府体育局)

 大会の冠スポンサーは、21年連続でマカオのカジノIR(統合型リゾート)運営大手のギャラクシーエンターテインメントグループが務めることも発表された。スポンサー料は800万マカオパタカ(約1.4億円)という。

 マカオ国際マラソンは毎年12月第1週の日曜日に開催されている市民マラソン。1981年の第1回大会の参加者は400人だったが、近年の健康ブームに乗ってエントリー希望者数が増加傾向にあり、参加枠の拡大が続いてきたが、それでも早い段階でエントリーが定員に達する状況となっている。目下、隔離検疫免除での往来が実現しているのは中国本土のみとなっており、中国本土以外からマカオへ入境する場合には7日間の隔離検疫を受ける必要がある。大会までに防疫措置が緩和されるかどうかは未知数で、仮に現状維持となった場合は、マカオ及び中国本土からの参加が中心になる見込み。なお、今夏より中国本土在留の外国人についても一定要件を満たせば事前許可不要及び隔離検疫免除でマカオへ入境できる措置がスタートしている。

第40回マカオ国際マラソンで世界遺産・媽閣廟前を走るランナーたち(資料)=2021年12月5日(写真:マカオ政府体育局)

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