絶滅危惧種「ピンクイルカ」の死骸がマカオ・コロアン島沿岸で見つかる

7月18日午前、絶滅危惧種で、中国の第一級保護動物にも指定されているピンクイルカ(中華白海豚、日本語名:シナウスシロイルカ)の死骸がマカオ・コロアン島沿岸で見つかった。

マカオ政府民政総署(IACM)が19日夜に発出したプレスリリースによれば、マカオ沿岸でピンクイルカの死骸が発見されたのは今年初とのこと。IACMでは、マカオ税関の協力を得て死骸の引き上げを行い、中国・中山大学海洋学部も専門家らとともに調査に着手したという。

死骸は青年期のオスで、体調は2.24メートル。腹部が膨張しており、全身の8〜9割の皮膚が脱落、尾の部分に大きな外傷があり、椎骨の断裂していた。死亡してから一定の時間が経過しており、海流に乗ってマカオに流れ着いたものとの見解を示した。なお、具体的な死因については、調査結果が出るのを待つ必要があるという。

シナウスシロイルカの学名はSousa chinensis、主にインド洋から太平洋沿岸に生息している。中国では、広東省から香港、マカオにかけての珠江口が主な生息地となる。

ピンクイルカの年齢調査のため専門家らが歯を採取する様子(写真:IACM)

ピンクイルカの年齢調査のため専門家らが歯を採取する様子(写真:IACM)


ピンクイルカの死骸はコロアン島の山中に埋葬された(写真:IACM)

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