香港人の多重債務者、偽ゴールドネックレスをマカオの質店で換金=13軒で成功、340万円詐取

マカオ司法警察局は12月11日、今年(2014年)10月から12月にかけて、中国本土で購入した偽のゴールドネックレス17本をマカオの質店13軒へ持ち込み、換金したとして、香港人の呉(52歳・男)を詐欺の疑いで逮捕、送検したことを明らかにした。被害総額は22万3000香港ドル(日本円換算:約340万円)に上るという。

呉容疑者は多重債務者で、犯行の動機は債務の返済のためだったと供述しているという。また、容疑者が犯行に用いた偽のゴールドネックレスは、自身で中国の深センに出向いて廉価で購入したもので、最初からマカオで質入れすることが目的だったとのこと。いずれも同一のデザインだった。

司法警察局によると、今年10月以降、マカオの複数の質店から詐欺被害に遭ったとの通報を受け、同一人物による犯行とみて捜査を進めていた。今月9日、容疑者が別の質店を訪れて換金を依頼したところ、スタッフが偽物であることに気づき、司法警察局に通報。すぐに警察官が現場へ駆けつけ、容疑者を逮捕した。

マカオでは、質店ビジネスが古くから盛んで、カジノ密集エリアを中心に多数の店舗が存在する。

マカオの中心部にある、かつて営業していた伝統スタイルの質店「徳成按」の建物を再利用した質店ビジネス専門ミュージアム「典當業展示館」(写真はイメージ)—本紙撮影

マカオの中心部にある、かつて営業していた伝統スタイルの質店「徳成按」の建物を再利用した質店ビジネス専門ミュージアム「典當業展示館」(写真はイメージ)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は5月2日、マカオのカジノで偽造ゲーミングチップを行使したクロスボーダー犯罪グル…
  2.  マカオ司法警察局は5月2日、コタイ地区の2つのカジノ施設にあるゲーミングテーブルで他人の賭けたチ…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は5月2日、各イミグレーション施設で手荷物検査の強化を図り、違法な運搬活動…
  4.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  5.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、マカオ半島でMGMマカオ、コタイ地区で…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun