SNS使い集客、コピー商品販売の姉妹を起訴=マカオ税関、ネット対策を強化

マカオ税関は12月11日、インターネットのSNSサイトで集客し、アディダスやナイキといった有名ブランドのコピー商品を販売していたマカオ居民(マカオ居留権保有者)の李姉妹を知的財産権法違反などの疑いで起訴、送検したことを明らかにした。

税関によると、マカオ半島中区のファッション雑貨店がインターネットのSNSサイトで集客し、実店舗とネット上でコピー商品を販売しているとの電話による通報があったという。税関が内偵調査を経て12月10日に実店舗への立ち入り検査を実施したところ、アディダス、ナイキのコピー商品及び、犯行に使ったと見られる携帯電話を発見した。

李姉妹は外地でおよそ150パタカで仕入れた商品を、マカオの実店舗やSNSサイトを通じて400パタカ程度で販売していた。SNSで友人にシェアする形で宣伝を行い、ネット上で注文を受け付け、実店舗で支払い及び商品の受け渡しを行っていたという。

マカオ税関では、ネットを使った違法行為が近年急増していることから、ネット捜査専門チームを立ち上げたばかりという。コピー商品の犯罪は社会秩序の混乱、観光都市としてのマカオのイメージ悪化につながるとし、今後も厳格に取り締まりを行うとしている。

マカオ税関が押収した有名ブランドのコピー商品(写真:澳門海關)

マカオ税関が押収した有名ブランドのコピー商品(写真:澳門海關)


マカオ税関による店舗への立入検査の様子(写真:澳門海關)

マカオ税関による店舗への立入検査の様子(写真:澳門海關)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は5月2日、マカオのカジノで偽造ゲーミングチップを行使したクロスボーダー犯罪グル…
  2.  マカオ司法警察局は5月2日、コタイ地区の2つのカジノ施設にあるゲーミングテーブルで他人の賭けたチ…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は5月2日、各イミグレーション施設で手荷物検査の強化を図り、違法な運搬活動…
  4.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  5.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、マカオ半島でMGMマカオ、コタイ地区で…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun