タイの寺院が建設中の新トイレ、中国人旅客NGの方針=利用マナー憂慮

タイのチェンマイにある仏教寺院ワットロンクンが新たに建設中の新トイレについて、中国人旅客の利用を禁止する方針であることが明らかになった。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が3月1日午前に電子版で報じた内容によると、寺院の建立者でタイの近代美術家として知られるチャルーンチャイ・コーシピパット氏が中国人旅客のトイレ利用マナーを憂慮しているためとしている。

この寺院では、中国人と思われる旅客が男子トイレの小便器に大便をする、女子トイレの壁に使用済みの生理用ナプキンを貼り付けるといった事案が近日相次いで発生したことをきっかけに、今年2月上旬には中国人旅客に対する参観一時禁止措置が取られたこともあったという。

香港でも、中国本土旅客と地元住民との間でトラブルが絶えず、このニュースに対して高い関心が集まっている。寺院側の対応を評価する意見もある一方で、「香港人や台湾人も中国人に含まれるのか?」といった心配の声も上がっている。

ワットロンクンは20世紀後半に建設が始まった新しい寺院。純白に輝く外観が特徴的で、白龍寺とも呼ばれる。現在も建設途上にあり、完成まで数十年かかるといわれている。

タイ(写真はイメージ)—本紙撮影

タイ(写真はイメージ)—本紙撮影

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