マカオの海外労働者数が約19万人で過去最多に…19年3月末=総人口の3割弱

マカオは面積約32平方キロ、人口約66万人の小さな地域だが、インバウンド旅客数が年間およそ3580万人(延べ)にも達するアジア有数の観光都市として知られる。

ここ最近、マカオの総体失業率は1.7%という過去最良水準で推移している。地元マカオの人材供給が長期にわたって不足していることから、海外労働者(中国本土、香港、台湾を含む)へ依存せざるを得ない状況だ。

マカオ政府労工局が公表した資料によれば、今年(2019年)3月末時点の海外労働者数は前年の同じ時期から8170人増の18万9515人に上り、過去最多を更新したとのこと。

特に人手不足が顕著なホテル・飲食業における海外労働者数は5万3193人で、海外労働者を最も多く抱える業種となっている。建設業の2万9927人、ホームヘルパーの2万9621人がこれに続く。また、ホールセール・リテール業、不動産・ビジネスサービス業でも海外労働者が増加しており、前者が2万2468人、後者が2万2043人に達している。

国・地域別では、中国本土が最多で11万7621人で、フィリピンの3万2254人、ベトナムの1万5092人と続く。日本は全体の約1.1%にあたる216人で、従事する業種別では建設、運輸・通信・倉庫、ホテル・飲食、文化・娯楽・カジノ業が大半を占めた。

今年3月末時点の海外労働者雇用枠の許可数は21万3265枠、海外労働者身分証保有者数は18万9515人で、枠の活用率は88.9%だった。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は4月26日、今年第一四半期(2024年1〜3月期)の雇用…
  2.  マカオの公共路線バスで4月25日午前0時から中国本土版のアリペイ、香港版のアリペイ、マカオ以外の…
  3.  近日、マカオを含む中国華南の珠江デルタ地域では大雨が続いている。  マカオ政府海事・水務局…
  4.  マカオ貿易投資促進局(IPIM)は4月24日、マカオにおけるMICE誘致状況のアップデートを明ら…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun