マカオ行政長官が建設中のタイパフェリーターミナルを視察

マカオ特別行政区の崔世安(フェルナンド・チュイ)行政長官、政府高官らが7月12日午前、マカオの大型インフラ整備プロジェクトのひとつで、タイパ島の北安エリアで建設中のタイパフェリーターミナル(北安客運碼頭)を視察訪問した。

政府建設発展オフィスから視察団への解説によれば、タイパフェリーターミナルの敷地面積は20万平米で、停泊スポットの数は400人乗りフェリー用が16と1200人乗りフェリー用が3の合計19、屋上にはヘリポートが設置され、同時に5機が停泊できるという。崔行政長官は免税店などツーリスト向けの施設配置計画について高い関心を示していたとのこと。

タイパフェリーターミナルはマカオ国際空港の隣接地にあり、大型IR(統合型リゾート)集積エリアとして開発が進むコタイ地区にも近いことから、新たな海の玄関口としての役割に期待がかかる存在。2005年に着工し、当初の運用開始予定は2013年中の予定だったが、2006年にマカオ半島にある外港フェリーターミナルの補助的施設から重要港へ格上げされたことに伴う設計変更などを受け工事が長期化しており、今年度の施政方針では2016年内の運用開始を目指すとされている。現在まで、同フェリーターミナルは簡素な仮施設での長期運用を余儀なくされている。

タイパフェリーターミナルを視察する崔世安マカオ行政長官(手前左)=7月13日(写真:GCS)

タイパフェリーターミナルを視察する崔世安マカオ行政長官(手前左)=7月13日(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府交通事務局は5月17日、同月16日未明にタクシー助手席でのシートベルト着用をめぐるトラ…
  2.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社がマカオ特別行政区の成立25周年を記念して…
  3.  マカオ司法警察局は5月17日、同月16日にコタイ地区のカジノ施設にあるVIPルームを対象に実施し…
  4.  マカオ半島新口岸地区にあるカジノIR(統合型リゾート)サンズマカオ(澳門金沙)がきょう(5月18…
  5.  マカオ司法警察局は5月16日、マカオで商業ビルのレンタル会議室を宝飾品店に偽装し、マカオ人の男性…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun