マカオ、17年第1四半期GDP実質10.3%増=3四半期連続プラス

マカオ政府統計調査局は5月29日、今年第1四半期(2017年1〜3月期)のマカオの域内総生産(GDP)が物価変動の影響を除く実質で10.3%増、昨年第4四半期の7%を上回ったと発表。プラス成長は3四半期連続で、増加幅も拡大した。

同局では、サービス輸出及び投資の改善が持続していること、昨年第1四半期のベースが低かったことを増加の要因として挙げた。

外需の拡大が続いていることを受け、サービス輸出は前年の同じ時期から13.4%上昇。内訳は、ゲーミング(カジノ)サービス輸出が11.3%、その他ツーリズムサービス輸出が20.9%のそれぞれ増。貨物輸出についても9.7%上昇。

内需も増大。個人消費支出は雇用市場の安定とインフレ沈静化などを受け1.6%上昇、政府最終消費支出は賃金と貨物・サービス購入が増え4.8%上昇、投資は民間による大型IR(統合型リゾート)の建設ラッシュが一段落したものの、公共工事が大幅に増えたことで4.6%の上昇となった。

総合的な物価の変動を示すGDPデフレーターは前年の同じ時期から0.5%の軽微な上昇だった。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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