マカオの18年第2四半期MICE統計公表…大規模コンベンション誘致が好調

マカオ政府統計調査局は8月28日、今年第2四半期(2018年4〜6月期)にマカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計データを公表。

今年第2四半期のMICE開催件数は327件、参加・入場人数は41.1万人(延べ、以下同)だった。

コンベンション(会議)の開催件数は前年の同じ時期から8件増の316件、参加者数は121.0%の大幅増となる9.8万人。このうち参加人数200人以上のイベントが69件あり、参加者数が171.3%増の8.5万人に上った。また、4時間以上の会議が25件増の220件、参加者数は158.6%増の9.0万人に。会議全体の平均開催期間は横ばいの1.4日、使用総面積は32.7%増の44.9万平米。

エキジビション(見本市)は2件減の9件で、入場者数は12.4%減の30.8万人。このうち民間主催のものが7件あり、入場者数は24.7%減の25.8万人。平均開催期間は横ばいの3.8日、使用総面積は3.3%減の8.1万平米。インセンティブ活動は12件減の2件、参加者数37.9%減の5380人、平均活動時間は0.7日延びて3.8日、総使用会場面積は9.1%増の2.4万平米。

エキジビション主催者提供資料によれば、9件のエキジビションの売上合計は8266万パタカ(日本円換算:約11億3649万円)で、ブース出展者からの賃料が91.3%を占めた。経費合計は6964万パタカ(約9億5747万円)で、宣伝・PR費が21.3%、設営費が19.4%を占めた。7件の民間主催のエキジビションの売上合計は7860万パタカ(約10億8066万円)、ブース出展者からの賃料が91.2%、政府及びその他機関からの補助金が2.8%を占めた。経費合計は2300万パタカ(約3億1623万円)で、会場レンタル費が25.2%、設営費が24.3%を占めた。

エキジビション出展社数は1525で、中国本土の業者が34.0%を占めた。エキジビションを訪れたバイヤーは1.9万人で、地元マカオからが全体の24.6%、中国本土からが20.6%。民間主催のものに限ると、出展者609のうち香港の業者が占める割合が43.2%、バイヤー1.0万人のうち地元マカオが26.2%を占めた。

今年第2四半期に開催されたエキジビションに出展した541人への調査によると、売上のうち商品販売が98.4%、経費のうちブース賃料が54.2%を占めたという。

今年上半期累計のMICE開催件数は前年の同じ時期から44件減少の655件、参加・入場人数は10.0%増の68.9万人。

近年、マカオでは規模、設備ともに充実したMICEファシリティーを擁する大型カジノIR(統合型リゾート)の新規オープンが相次いでいる。

2018年第2四半期にマカオで開催された大型国際カジノ見本市「G2Eアジア2018」会場の様子(資料)=2018年5月-本紙撮影

2018年第2四半期にマカオで開催された大型国際カジノ見本市「G2Eアジア2018」会場の様子(資料)=2018年5月-本紙撮影

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