マカオドームでテロ対策訓練実施…中国人民解放軍が初参加

マカオ警察総局は11月8日午後、中国人民解放軍駐マカオ部隊が合同でコタイ地区の多目的施設「マカオドーム」においてテロ対策訓練を実施した。マカオ警察総局のテロ対策訓練に人民解放軍が参加するのは今回が初めて。

今回の訓練は、非常時における対応力の向上、関係各部門の連携などが目的で、大型コンサートの公演中に、6人のテロリストが乱入し、毒ガスを使い現場を混乱に陥れた上、爆発物を持って観客ら会場内にいた5000人を人質をとって立てこもるというたというシナリオで行われた。

演習には警察総局及び中国人民解放軍駐マカオ部隊のほか、マカオ税関、治安警察局、司法警察局、消防局、衛生局、新聞局、体育局など関連部門からおよそ900人が参加。このうち、人民解放軍からは49人が参加し、放射能検査や放射能汚染区域の除染の訓練を担当したとのこと。

警察総局の馬耀權局長は、マカオを標的としたテロに関する情報はないが、いざという時に迅速な対応ができるよう、万全の予防措置を講じるとした。

マカオ警察総局によるテロ対策訓練に初参加した中国人民解放軍駐マカオ部隊=2018年11月8日、マカオドーム(写真:GCS)

マカオ警察総局によるテロ対策訓練に初参加した中国人民解放軍駐マカオ部隊=2018年11月8日、マカオドーム(写真:GCS)

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