香港、新型コロナ新規感染確認なし…市中感染確認は4日連続ゼロに=6/11

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 しかしながら、6月5日に第4波終息後初めてとなる市中感染例(感染経路不明)が確認された。患者は海外渡航歴がなく現地の学校に通う女子高生(17)。6日、7日には患者の母親(53)と姉についても相次いで感染確認されており、いずれもN501Y変異株だった。

 香港政府の発表によれば、6月11日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数はゼロだったとのこと。輸入性、市中感染ともゼロとなるのは5月30日以来のこと。市中感染は4日連続ゼロとなった。

 目下、上述の女子高生ら家族3人の立ち寄り先に居合わせた人に対する強制ウイルス検査、密接接触者の隔離検疫が進められているが、これまでのところ新たな陽性者は出現していない。このまま終息するか否かに大きな注目が集まっている。

 このほか、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下とのこと。

 香港における過去14日間(5月28日〜6月10日)累計の新規感染確認は38人で、輸入性事案が35人、市中感染例が3人(うち感染経路不明は1人)。ここまでの累計感染確認数は1万1875人(擬似事案1人含む)。

 香港の6月10日時点のワクチン接種率は24.9%(1回目の接種完了)、17.5%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は278万7107回、1日あたり接種回数は3万8089回(7日移動平均値4万0623回)。

香港の町並み(資料)—本紙撮影

香港の町並み(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府金融管理局は5月6日、今年(2024年)3月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下…
  2.  マカオ政府統計調査局は5月6日、今年第1四半期(2024年1〜3月期)の企業統計を公表。 …
  3.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  4.  マカオ司法警察局は5月3日、同月1日にタイパ島のマンションの一室で男女の争う声がするとの近隣住民…
  5.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun