マカオ航空、2022年上半期の損失が対前年約27%拡大

 このほどマカオ航空の66.9%の株を保有するエアチャイナ(中国国際航空)が公表した中間業績報告によれば、マカオ航空の今年上半期(2022年1〜6月)の営業収入は前年同期から31.39%減の3.52億人民元(日本円換算:約72億円)、親会社に帰属する損失は3.36億人民元(約68億円)で、前年同時期から約27%拡大した。

 マカオ航空の今年上半期時点の保有機材数は17機、平均機齢は6.06年。有効座席キロは41.79%減の6.65億、有償旅客キロは約5割減の3.53億、旅客数は52.82%減の延べ20.41万人、平均座席利用率は8.43ポイント下落の53.14%。

 新型コロナの流行も3年目に入り、世界的には渡航制限緩和の動きもみられるが、マカオは中国本土に追随するかたちでゼロコロナ政策を堅持し、依然として厳格な水際措置を講じている。目下、マカオ航空の路線は隔離検疫免除での相互往来が可能な中国本土線が中心で、日本線を含む外国線は長期にわたって運休を余儀なくされている状況。

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)—本紙撮影

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アジア有数の観光デスティネーションの マカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働…
  2.  マカオ治安警察局は5月6日、同月2日に他人名義の中国パスポートを使ってマカオ入境を企図した20代…
  3.  独特の食文化を有するマカオは2017年に「ユネスコ食文化創造都市」に認定された。以降、マカオ政府…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)と治安警察局は5月6日、マカオにとって第一、第二の旅客ソースにあたる…
  5.  香港特別行政区政府の報道官は5月6日、中国本土で大型連休となる五・一(労働節)ゴールデンウィーク…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun