マカオ、2023年1Qの小売業販売額はウィズコロナ転換受け対前年29.3%増に

 マカオ政府統計調査局は5月24日、今年第1四半期(2023年1〜3月)の小売業販売額調査結果を公表。

 今年1月8日にウィズコロナへ完全移行し、水際措置が大幅緩和されたことにより、今年第1四半期の小売業販売総額は前年同時期から29.3%増の240.0億パタカ(日本円換算:約4002億円)に上り、価格要素を除いた販売量指数についても28.5%の上昇となった。

 前年同時期の小売業販売額の比較では、チャイニーズスタイル土産食品が230.4%の顕著な増となったほか、時計・ジュエリーが52.7%増、革製品が41.9%増、コスメ・衛生用品が37.1%増。また、販売量指数についても同様に、チャイニーズスタイル土産用食品(+222.2%)、時計・ジュエリー(+56.2%)、革製品(+44.4%)、コスメ・衛生用品(+39.1%)の上昇幅が大きく、通信設備(-28.1%)は下落に。

 今年第1四半期の小売販売額は前年第4四半期(修正後数値)から62.3%増。このうちチャイニーズスタイル土産用食品(+257.2%)、革製品(+106.5%)、時計・ジュエリー(+106.0%)、百貨(+91.1%)が顕著な増となったが、自動車(-5.1%)については減。販売量指数は64.8%上昇で、上昇幅が大きかったのはチャイニーズスタイル土産用食品(+257.4%)、時計・ジュエリー(+108.2%)、革製品(+104.4%)、百貨(+91.1%)で、自動車(-5.2%)については下落。

 今年第2四半期の販売量見通しについては、調査対象となった小売店の48.4%が同年第1四半期から横ばい、33.5%が増加、18.1%が減少見込みと回答。また、商品の販売価格については75.6%が維持、15.1%が上昇、9.3%が下落見込みとした。このほか、今年第1四半期と比較した同年第2四半期の経営状況については、49.2%が安定継続、26.9%が理想的、23.9%が悪化との見通しを示した。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)
マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局は5月8日、今年第1四半期(2024年1〜3月期)のモバイル決済及びクレジットカ…
  2.  マカオ政府公共建設局(DSOP)は5月8日、同日未明にマカオLRT(新交通システム)の建設中新線…
  3.  マカオにとって第一、第二の旅客ソースにあたる中国本土で大型連休、 香港で飛び石連休となる労働節ゴ…
  4.  マカオ司法警察局は5月7日、同月6日にマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ホテルの…
  5.  マカオ治安警察局は5月7日、マカオ半島北部にある中国本土との主要な陸路の玄関口・關閘イミグレーシ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun