マカオのカジノ場外で強盗事件発生…高利貸しの中国人2人逮捕

 マカオ治安警察局は1月12日、同月9日にコタイ地区順榮大馬路のカジノ場外で発生した強盗事件に絡み、高利貸しに従事する中国人(中国本土居民)の30代と40代の親戚関係にある男2人を強盗及び高利貸し等の罪で逮捕、検察院送致したと発表。

 同局によれば、9日午前2時頃に強盗事件発生の通報が寄せられ、警察官が現場で被害者及び加害者とみられる男2人と接触したとのこと。被害者は事件に至る経緯として、昨年(2023年)9月に被害者の中国本土の同郷の男1人がカジノで負け、金を借りて取り返したいと要求してきたことから、金を貸す人物(違法な高利貸し)を紹介し、毎回のカジノゲームの勝ちあたり2割の利息を取る条件で32万香港ドル(日本円換算:約593万円)のゲーミングチップを借りることになったが、結局負けてすべて使い果たした後、連絡がつかなくなったと説明。その後、9日午前1時頃にカジノ施設内で同郷の男に紹介した高利貸しの男2人と遭遇し、借り主と連絡がつかなくなったことを理由に代理返済を求められ、これを拒否したところカジノ場外へ連れ出されるに至り、友人から金を借りて用立てると嘘をついて警察に通報電話をしたところ、これが相手に見破られ、頭部や腹部を殴られた上、混乱に乗じて所持していた12万7000香港ドル(約235万円)を奪われたという。また、自身は紹介者ではあるが、一切の利益を得ておらず、借り主がカジノでプレイする際に同席していたところ、すでに高利貸しから借りた分を上回る利息を取られていたのを確認したと話したとのこと。

 同局が現場の監視カメラ映像を分析したところ、被害者の証言を裏付ける襲撃行為及び強盗行為が確認されたとした。

強盗及び高利貸し等の罪で逮捕、検察院送致された男ら(写真:マカオ治安警察局)

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