マカオ、カジノVIPルーム勤務のマレーシア人の男が客のアカウントから現金詐取

 マカオ司法警察局は7月9日、コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ施設のVIPルームにカジノホストとして勤務するマレーシア人の男について、顧客のアカウントから現金を詐取したとして逮捕したと発表。

 同月8日午後3時頃、当該カジノ施設から「VIPルームの顧客よりアカウントの残高が10万香港ドル(日本円換算:約186万円)減少していることに気づき、責任を追及したい旨の申し出があった」と通報が寄せられたとのこと。

 同局の調べで、容疑者はカジノホストの男、被害者は2人いることが判明。同月7日午前にカジノホストの男1人が最初の被害者であるVIP顧客のアカウントから10万香港ドルの現金を引き出す手続きを行っていたが、当日この顧客はカジノに来ておらず、引き出し指示書の署名が偽造だった可能性が浮上。同日午後4時頃、2人目の被害者である通報者のVIP顧客が同じカジノホストに現金を引き出す手続きを依頼した際、10万香港ドルの引き出し指示書を紛れ込ませてサインさせ、これを使って引き出した10万香港ドルを最初の被害者のアカウントの補填に充てていたという。

 通報から約2時間後、同局がVIPルームで勤務中の容疑者を逮捕。男は容疑を認めた上、動機については自身のギャンブル嗜好によるものと供述。同局では、男を詐欺及び文書偽造の罪で検察院送致するとともに、カネの行方について調べを継続するとした。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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