マカオのワイン輸入額2%増、フランス産が断トツ首位、ポルトガル産は存在感薄く

アジアで最もポルトガル料理店が多い街として知られるマカオだが、ワイン市場ではフランス産の後塵を拝していることが明らかになった。

マカオの政府系放送局TDMのポルトガル語ラジオニュースが報じた2月25日に報じた内容によると、昨年(2014年)通年のマカオのワイン輸入総額は前年比2%増の14.6億パタカ(日本円換算:約217億円)に達したという。このうち、フランス産が3%増の11.3億パタカ(約168億円)で、全体の約77%を占めた。

急速にシェアを拡大させたのがオーストラリア産で、およそ44%増となる1.16億パタカ(約17億円)となった。一方、ポルトガル産は4%減の5850万パタカ(約9億円)となり、存在感が薄くなりつつある。

マカオ旅遊学院F&Bマネジャーのウーゴ・バンデイラ氏は同局の取材に対し「マカオを訪れる旅客の多くがポルトガル産ワインに対する知識を持っておらず、よりメジャーなフランス産やオーストラリア産を好む傾向にある」との見方を示した。

マカオワインミュージアムで保管・展示されているヴィンテージ・ポート及びマデイラワイン(資料)—本紙撮影

マカオワインミュージアムで保管・展示されているヴィンテージ・ポート及びマデイラワイン(資料)—本紙撮影

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