マカオの4月CPI4.51%上昇、インフレ過去4年来最低に=カジノ売上低迷長期化で

マカオのカジノ売上が昨年(2014年)6月から今年4月まで11ヶ月連続で前年割れとなる中、マカオ政府統計調査局が5月21日に公表した今年4月の総合物価指数(CPI)は顕著な下落が見られた。

4月のCPIは前年同月比4.51%上昇の104.86で、2010年12月以来、およそ4年ぶりの最低水準となった。なお、前月(3月)は5.10%の上昇だった。

前年同月との比較で最も価格指数の上昇幅が顕著だったのは「住居・燃料」の9.84%、「医療」の5.17%、「食品・ノンアルコール飲料」の4.73%。一方、「レジャー・文化」と「たばこ・アルコール飲料」がそれぞれ1.43%、1.40%の顕著な下落だった。

前月との比較では0.31%上昇。夏物衣料の販売開始、駐車場代が値上がりと車輌メンテナンス費の値上がりを受け、「衣類・履物」と「交通」価格指数がそれぞれ2.81%、0.67%上昇。一方、生鮮野菜・果物、鮮魚及び海産物価格の下落幅が外食費や豚肉価格の伸びを上回ったことから、「食品及びノンアルコール飲料」価格指数が0.04%の下落となった。

今年4月までの直近12ヶ月の消費者物価平均指数は直前期と比較して5.62%上昇。うち「住居及び燃料」、「食品及びノンアルコール飲料」、「医療」がそれぞれ11.49%、5.66%、4.83%と上昇が目立った。

今年1-4月の消費者物価平均指数は前年同期比4.91%上昇。

マカオの下町エリアにある露天マーケット(資料)—本紙撮影

マカオの下町エリアにある露天マーケット(資料)—本紙撮影

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