中国・インドの富裕層人口急拡大も日本には及ばず=アジア太平洋地区富裕層市場調査

コンサルティング企業キャップジェミニとカナダロイヤル銀行系証券会社RBCウェルス・マネジメントは9月15日、富裕層マーケット調査結果をまとめた「アジア・パシフィック・ウェルス・レポート2015」を連名で発表した。

同レポートでは、富裕層の該当する人の定義を可投資資産100万米ドル(日本円換算:約1億2000万円)と定義している。昨年(2014年)のアジア・パシフィック地区の富裕層にあたる人の数が前年比8%増となる470万人に達し、北米地区(468万人)を上回った。

域内の主な国・地域別を人数順でみると、日本が5.4%増の245.2万人、中国(本土)が17.5%増の89.0万人、オーストラリアが3.5%増の22.6万人、インドが26.3%増の19.8万人、韓国が6.8%増の18.9万人、香港が11.2%増の13.8万人、台湾が11.8%増の12.5万人、シンガポールが2.2%10.7万人と続く。日本が他を大きく引き離してトップの座にあるが、インド、中国の富裕層人口が拡大ペースが他を圧倒している。

なお、アジア・パシフィック地域の富裕層の保有する財産の総額は11.4%の15.8兆米ドル(約1896兆円)となったが、北米の16.2兆米ドル(約1944兆円)には及ばなかった。

アジア・パシフィック地区の富裕層人口が北米地区を上回ったとする調査結果が発表された(写真はイメージ)—本紙撮影

アジア・パシフィック地区の富裕層人口が北米地区を上回ったとする調査結果が発表された(写真はイメージ)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  英「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」は当地時間の4月30日、THEアジア大学ラン…
  2.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  3.  マカオ司法警察局は4月30日、中国本土の警察当局と連携し、「練功券」と呼ばれる銀行員のトレーニン…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は5月1日、今年(2024年)4月の月次カジノ売上(粗収益、…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun