マカオ半島とタイパを結ぶ第4跨海ルート、年内にも建設方式決定へ=海底トンネル案が有力

現在、3本の橋で結ばれているマカオ半島とタイパ島の跨海ルートに、第4の新ルート(澳氹第四條跨海通道)を建設する計画について、年内にも建設方式が決定する見通し。

新興住宅街にあたるタイパ島の人口増、コタイ地区の再開発の進展により、マカオ半島とタイパ島の間の往来需要が増大している。

マカオの政府系放送局TDMが9月17日朝のラジオニュースで報じた内容によると、政府土地工務運輸局は複数の建設方式による計画案を用意し、広く各界の意見を収集した上で年内にも正式決定したい意向を示したという。

なお、「第4ルート」はマカオ半島東部沖合に造成中の埋立地とタイパフェリーターミナルやマカオ国際空港に近い北安(パクオン)地区を結ぶ海底トンネル案が有力視されているが、橋と比較して高額となる見通しの建設費用や技術面の課題も指摘されている。一方、橋についても台風などの悪天候時の対応や、船舶の航行ルート、マカオ国際空港の管制上の問題などが挙げられている。

手前がマカオ半島、奥がタイパ島(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

手前がマカオ半島、奥がタイパ島(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  数学(算数)及び科学(理科)の到達度に関する国際的な調査のひとつに国際教育到達度評価学会(IEA…
  2.  マカオには、政府とカジノ経営コンセッション(カジノ経営権契約)を締結するカジノを含む統合型リゾー…
  3.  マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)は…
  4.  マカオ治安警察局など複数部門は1月22日、マカオ半島北部に位置し、中国本土との主要な陸路の玄関口…
  5.  マカオ司法警察局は1月21日、地元の洋酒コレクターの女性宅に勤務するフィリピン人のホームヘルパー…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年2月号
(vol.140)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun