マカオ国際空港「第二滑走路は時期尚早」=民航局、十分余力あるとの見解示す

マカオ政府民航局のサイモン・チャン(陳穎雄)局長は9月16日、マカオ国際空港の第二滑走路について、議論は時期尚早であるとの考えを示したとのこと。

マカオの政府系放送局TDMが同日夜のラジオニュースで報じた内容によると、陳局長は、マカオ国際空港のキャパシティは旅客輸送量で年間のべ1500万人だが、今年の見通しでは500万人程度にとどまるとし、現時点での滑走路増設は必要ないとコメントしたという。

1995年に開港したマカオ国際空港はジャンボジェットの離発着が可能な3420メートルの滑走路を持ち、24時間運用を行っている。

今後、香港とマカオ・珠海を結ぶ港珠澳大橋の開通によってマカオと香港国際空港の間が約30分の距離となることから、マカオ国際空港は圧倒的に広い就航都市ネットワークを持つ香港国際空港との熾烈な競争に晒される見通し。香港国際空港は、第三滑走路の建設計画があると報じられている。マカオ周辺の珠江デルタ地区には香港のほかにも、深圳、珠海、広州に空港があり、世界的にも有数の空港激戦区といわれる。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月30日、同月29日にマカオ半島北部・關閘エリアの商業ビル、如意閣商場…
  2.  マカオでは、5月1日から新増訂版の「食品添加物使用基準」が適用開始となった。  食品安全行…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  英「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」は当地時間の4月30日、THEアジア大学ラン…
  5.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun