マカオの輸入ワイン市場、フランス産がシェア8割=旧宗主国ポルトガル産は5%と影薄く

1999年までおよそ450年にわたってポルトガルの統治下にあったマカオは、中国返還後の現在でもアジアで最もポルトガル料理店が多い街といわれる。ポルトガルは良質なワインの産地として知られるが、マカオの輸入ワイン市場で圧倒的なシェアを獲得しているのはフランス産であるという。

マカオの日刊英字経済紙マカオビジネスデイリーがマカオ政府統計調査局のデータをベースに独自集計した結果として報じた記事によると、今年1〜8月のマカオのワイン輸入総額8億923万パタカ(日本円換算:約121.6億円)のうち、フランス産が79%を占める6億3976万パタカ(約96.2億円)だったという。

なお、ポルトガル産は占有率5%の4315万パタカ(約6.5億円)にすぎず、同6%で4979万パタカ(約7.5億円)のオーストラリア産を下回ったとのこと。

マカオの人口が約64万人であるのに対し、中国本土や香港を含む海外からマカオを訪れる旅客数は年間3000万人以上。海外旅客の間でポルトガル産ワインの知名度は低く、よりメジャーなフランス産やオーストラリア産が好まれる傾向があるという。また、フランス産が高級ワインの代名詞であるのに対し、ポルトガルワインは庶民的なイメージで単価が安いことも挙げられる。

ちなみに、人気グルメガイド「ミシュランガイド香港マカオ」の2015年版では、マカオで11軒のレストランが星を獲得しているが、フレンチと中国料理が大半を占める。同ガイド本は年次改定で、2015年版が7回目の発刊となるが、これまでにポルトガル料理店が星を獲得したことは一度もない。

マカオワインミュージアムで保管・展示されているヴィンテージ・ポート及びマデイラワイン(資料)—本紙撮影

マカオワインミュージアムで保管・展示されているヴィンテージ・ポート及びマデイラワイン(資料)—本紙撮影

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