マカオ航空7〜9月期、旅客数増も搭乗率と有償座席利用率は下落

マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空の今年(2015年)第3四半期(7〜9月)の輸送実績が明らかとなった。

マカオ航空の親会社にあたるエアチャイナ(中国国際航空)が10月30日の公表した資料によると、マカオ航空の今年第3四半期の提供座席キロは前年同期比10.48%増の14.448億席キロ、旅客キロ売上は5.33%増の9.894億人民元(日本円換算:約189億円)、輸送旅客量は6.67%増の61.00万人と伸長したものの、搭乗率は3.35ポイント下落の68.5%、有償座席利用率(ロードファクター)は3.09ポイント減の62.8%にとどまった。

今年1〜9月の累計では、提供座席キロが10.25%増の41.930億席キロ、旅客キロ売上が6.82%増の28.153億人民元(約537億円)、輸送旅客量が6.56%増の169.96万人、搭乗率が2.16ポイント下落の67.1%、有償座席利用率が2.06ポイント減の61.7%。

マカオ航空はマカオのフラッグシップキャリア的存在で、中国4大航空会社の一角にあたるエアチャイナが7割弱、マカオ特別行政区政府が2割強の株を保有する。世界的なアライアンスには加入していないが、エアチャイナ、全日空、アシアナ航空、タイ国際航空といったスターアライアンス系航空会社を中心にコードシェアを行い、マイレージサービスではエアチャイナ、全日空と提携。現在、マカオと日本(東京・成田及び大阪・関西)間の直行定期便を運航する唯一の航空会社となっている。

昨今、マカオでは円安などを背景に日本渡航ブームとなっており、マカオから日本を訪れる訪日旅客需要の高まりで、マカオ航空の日本路線は定期便、チャーター便ともに高い搭乗率を維持キープしているとされる。同社では、今年3月に大阪(関西国際空港)線を週4往復からデイリーに増便すると同時に、使用機材の大型化を図っており、11月11日からは東京(成田国際空港)線でもデイリー化と機材の大型化がスタートする予定だ。

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)—本紙撮影

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun