好調のマカオ国際空港、旅客ターミナルビル拡張でキャパ25%超拡大へ

中国・華南の珠江デルタ地域では香港国際空港、広州白雲国際空港、シンセン宝安国際空港の三大空港が大きな存在感を示しているが、やや規模が小さいマカオ国際空港もこのところ好調を維持している。

マカオ国際空港は1995年に開港し、24時間運用を行なっている。マカオ国際空港運営会社CAMの資料によれば、開港20周年にあたる昨年(2015年)の旅客数が580万人超に達し、開港以来最多を記録した。今年1〜5月の累計でも、前年同期比13%増となる約264万人となっており、上昇トレンドを維持している。

ちなみに、マカオ国際空港の旅客キャパシティは年間600万人とのことで、現状のペースで旅客増が続けば、間もなく限界に達するとみられる。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

現在、CAMではキャパシティ増強を図るため、旅客ターミナルビル北側部分の拡張プロジェクト(4フロア、延べ床面積1万4千平米)を進めている。昨年11月に着工し、先月(6月)29日に封頂式が開催された。竣工予定は今年第4四半期で、運用開始は来年第2四半期を見込んでいるという。運用開始後、マカオ国際空港の旅客キャパシティは現状の25%超の750〜780万人にまで拡大するという。

なお、マカオ国際空港と日本を結ぶ路線については、マカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週4往復就航している。

マカオ国際空港旅客ターミナルビル北側拡張部の封頂式の様子=6月29日(写真:CAM)

マカオ国際空港旅客ターミナルビル北側拡張部の封頂式の様子=6月29日(写真:CAM)

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