香港とマカオ結ぶ高速船ターボジェットが漁船と衝突=1人軽傷

8月27日午後11時50分頃、香港国際空港のあるランタオ島沖の牛頭島付近でマカオ・外港フェリーターミナルを午後11時15分に出航し、香港・上環へ向かっていたターボジェットの高速船Universal MK 2013号と漁船が衝突する事故が発生した。

香港及びマカオ当局の発表、地元メディアの報道を総合すると、事故を起こした高速船には乗客289人、乗員10人が乗っており、乗客1人が軽傷。漁船側に負傷者はいなかったという。

なお、高速船の喫水線上部に約20フィート(約6メートル)の亀裂が確認されたというが、沈没の危険はないと判断され、現場検証を終えた後に目的地まで自力航行し、翌28日午前2時20分に到着した。漁船側は先頭部が破損したという。

事故当時、香港・マカオでは大雨に関する警報が発令されていた。

Universal MK 2013号はオーストラリア・オースタルシップ社製のカタマラン型双胴高速船で、最大定員およそ410人、最高速度は43ノット(80km/h)。

ターボジェットは24時間運航で、香港とマカオの間を約60分で結んでいる。

香港とマカオを結ぶ高速船では、しばしば衝突事故などが発生しており、シートベルト未着用の乗客が負傷する例も多いことから、在香港日本国総領事館では、在留邦人及び日本から現地を訪れる旅客に対し、シートベルトの着用を徹底するよう呼びかけている。

マカオ・外港フェリーターミナル沖を航行中のターボジェットの高速船Universal MK 2013号(資料)=2016年4月-本紙撮影

マカオ・外港フェリーターミナル沖を航行中のターボジェットの高速船Universal MK 2013号(資料)=2016年4月-本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  英「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」は当地時間の4月30日、THEアジア大学ラン…
  2.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  3.  マカオ司法警察局は4月30日、中国本土の警察当局と連携し、「練功券」と呼ばれる銀行員のトレーニン…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は5月1日、今年(2024年)4月の月次カジノ売上(粗収益、…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun