大型IR建設ラッシュ続くマカオ、建設中または計画中のホテルが52軒…16年Q3=客室供給数は現状1.4倍の5万室超に

近年、マカオでは新興埋立地のコタイ地区を中心に、大型IR(統合型リゾート)の建設ラッシュが続いている。

マカオ政府土地工務運輸局は10月20日、今年第2四半期(2016年7〜9月)時点で建設中のホテルが14軒、計画段階のものが38軒あり、供給客室数は前者が5606室分、後者が8869室分に上ることを明らかにした。

マカオ政府統計調査局の資料によれば、今年9月末時点で営業中のホテル数は前年の同じ時期から4軒増の107軒、客室供給数は20.7%増の3万6197室となっており、これに建設中または計画中の数を加えると、将来的にホテル数が1.5倍の159軒、客室供給数が1.4倍の5万672室となる。

今年(2016年)8月に開業したホテル客室数1700室を誇る大型IR「ウィンパレス」(資料)=マカオ・コタイ地区、2016年11月本紙撮影

今年(2016年)8月に開業したホテル客室数1700室を誇る大型IR「ウィンパレス」(資料)=マカオ・コタイ地区、2016年11月本紙撮影

マカオは人口65万人、面積30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリなどの国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られ、年間訪マカオ旅客数は3000万人を超える。

なお、カジノ売上では米国ラスベガスのおよそ6倍という圧倒的な世界一のポジションにあるマカオだが、ホテル客室供給数では同市の約15万室を大きく下回っている。

MGMチャイナがマカオ・コタイ地区で開発を進める新IR施設=2016年11月本紙撮影

MGMチャイナがマカオ・コタイ地区で開発を進める新IR施設=2016年11月本紙撮影

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